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AutoTextureCompresserの使い方

VketCloudで使用するテクスチャの圧縮には、サードパーティ製の圧縮ツールを使用しています。圧縮の手順としては「_astc」「_dxt」「_etc」の識別名がついたバッチファイルの実行ですが、馴れていないユーザにとっては手順が煩雑になりやすい問題があります。
Auto Texture Compresserは、この一連の手続きを自動化するツールです。

使用方法

1. ツールのインストール

まず最初に、PVRTexToolTexConvをインストールします。
TexConvはページを開いてすぐ上の方にある「DOWNLOADS@LATEST」でファイルをインストールできます。

また、ツールを実行するためには最新(Ver. 3.11以降)のPythonのインストールが必要です。

2. 必要テクスチャの書き出し

テクスチャを圧縮するにあたって、メニューバーよりVketCloudSDK->BuildAndRunを選択してreleaseフォルダ下に必要なテクスチャを書き出す必要があります。

3. テクスチャ変換

ツールバー上の「VketCloudSDK」から、AutoTextureCompresserを選択してください。

AutoTextureCompresser_1

下図のようなウィンドウが出てくるので、UIのパラメータに必要な項目を設定します。

圧縮を行うために必要な手順は以下の通りです。

  1. Python Alias for shell にpythonのエイリアス名を設定します。 エイリアスが設定されていない場合、Python Path(python.exeが置かれているファイル位置)の設定が必要です。

    AutoTextureCompresser_2

  2. PythonKeywordにpythonのバージョンを指定します。

    AutoTextureCompresser_3

  3. CompressorLocationにHEOTexComp.pyのフォルダまでのフルパスを指定します。
    見つからない場合はAssetsにて"HEOTexComp"と検索をかけ、出現したフォルダをエキスプローラから開いてパスを取得します。 AutoTextureCompresser_4

  4. OptimizerLocationにHEOSameTexOptimizer.pyのフォルダまでのフルパスを指定します。

    AutoTextureCompresser_5

  5. BuildPathにVketCloudSDKでビルドしたreleaseフォルダまでのパスを指定します。

    AutoTextureCompresser_6

Note

Ver4.8 / Ver5.4では初期値にJRWorldという文字列が混じっているため、該当の文字列を削除した上でのツールの使用をお願いいたします。
本不具合は次回のアップデートで修正される予定です。

AutoTextureCompresser_Issue

  1. IList内にPath0にField毎のBuildPath以下の相対パスを指定します。
    具体的にはプロジェクトをエキスプローラにて開き、upload/data/Field下にあるHEOFieldがアタッチされたオブジェクトと同名のパスを指定します。
    複数指定する必要がある場合は改行します。
    例)
     data\Field\World
     data\Field\PartyRoom
     data\Field*
    AutoTextureCompresser_7

  2. Optimize Filesボタンをクリック

圧縮中は下記画像が出て待機状態になります。
現状のツールでは、外部ツール実行時のハンギング状態を解除されないので、フリーズしたような挙動を取りますが5分程度お待ちください。 AutoTextureCompresser_8

すべての圧縮が完了すると「プロジェクト名/release/data/field」以下にあるHEOファイルに「texastc」「texdtx」「texetc2」というフォルダができ、HEOファイルも最新のものに上書きされた状態となります。

UIのパラメータ説明

以下の各パラメータに対して設定を行います。

Python Path Config

AutoTextureCompresser_2

変数 初期値 機能
Python Alias for Shell なし cmdにて使用されるpythonのエイリアス名です。
Pythonに対してエイリアスを設定していない場合はPython Pathを必ず設定します。
Python Path なし python.exeのディレクトリパスを設定します。

Python Data Config

AutoTextureCompresser_9

変数 初期値 機能
Python Keyword python3.11 実行するpython.exeの名前。Python Aliasと一致する
Compressor Filename HEOTexComp.py HEOTexCompスクリプトのファイル名
Compressor Location C:\Project\ HEOTexComp.pyのフォルダパスを指定します。
{PROJECT_PATH}\Packages\VketCloudSDK\PackageResources\tools\HEOTexComp
Optimizer Filename HEOSameTexOptimizer.py HEOSameTexOptimizerスクリプトのファイル名
Optimizer Location C:\Project\ HEOSameTexOptimizer.pyのフォルダパスを指定します。
{PROJECT_PATH}\Packages\VketCloudSDK\PackageResources\tools\HEOSameTexOptimizer
BuildPath C:\Project\release VketCloudSDKでビルドしたreleaseフォルダまでのパス
Batch Type astc dxt etc2 pvrtc PVRTextToolやTexconvを使うバッチファイル名のリストです。
OptimizerSrcFolderName Src HEOSameTexOptimizerが求めるSourceフォルダの名前
OptimizerDestFolderName Dest HEOSameTexOptimizerが出力用に使うフォルダ名

Compress File

AutoTextureCompresser_2

変数 初期値 機能
IList  なし 変換するHEOFieldが含まれるフォルダーパスの列挙