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HEM Animation Converter 使い方

VketCloudで取り扱うアニメーションファイルの形式は、UnityでいうLegacyタイプ(直接ボーンを指定する形式)を使用する必要があります。通常、Unity上でのHumanoidアニメーションからLegacyアニメーションへの変換は、ボーンの名前や構造の違いから、同一のキャラクターモデルでしか行うことはできません。HEM Animation ConverterはキャラクターモデルAのHumanoidアニメーションをキャラクターモデルBのLegacyアニメーションに変換することができます。

使用方法

1. Animation Converterの選択

Windowツールバーの「VketCloud SDK」タブから、「HEM Animation Converter」を選択する。 altツールバー説明

2. 変数の設定

アニメーション変換前に変数を設定する必要があります。それぞれの変数の意味は下記のとおりです。 ・Target Model…VKetCloudでアニメーションを再生するキャラモデルです。このモデルはRigタイプがHumanoidである必要があります。アニメーションを変換したのちに、Unity上で該当モデルのRigタイプをLegacyに変換して、アニメーションが変換されるか確認してください。 ・Target Animation…Legacyアニメーションに変換する対象のHumanoidアニメーション ・Root Bone…キャラクターモデルのルートボーン。例えば、Vketちゃん2号の場合、キャラクターオブジェクトの直下には「Reference」があり、これがルートボーンになります。この子に「Hip」「Spine」などが続きます。このように、もしキャラクターモデルの直下に「Hip」ボーンの親となるボーンがある場合、ルートとして設定する必要があります。 ・Save Folder…変換したアニメーションを保存するフォルダになります。「Select Save Folder」ボタンを押すと、保存先フォルダを直接指定することができます ・Animation Name…変換後のアニメーションファイルの名前 ・Apply SubBone Animation…変換元のアニメーションのサブボーンを変換対象のモデル用に変換します。ただし、モデルAとモデルBはボーン構造が異なるので、通常はそのまま使用することはできません。使用する場合、同じ親子関係、ボーンの名前にする必要があります。 ・Export HEM File…変換したLegacyアニメーションをHEM形式に変換します 下記図は、元々Vket2号ちゃん向けに制作されたHumanoidアニメーション(Target)です。そのままLegacy RigタイプのVketちゃん1号(Target Model)に割り当てることはできません。適切なパラメータを設定すると下記図のようになります alt変数設定 altRootボーン alt設定済み変数

3. アニメーションの変換

全ての変数を設定し終わった後、Convert Animationボタンを押してください。 変換処理が数秒間行われます。変換処理の終了後、指定のフォルダに変換されたアニメーションが入っています。

4. 確認テスト

試しに変換したアニメーションを再生してみましょう。まず、先ほど変換モデルに使用したHumanoid RigタイプのキャラクターモデルのRigタイプをLegacyに変換し、変換したLegacyアニメーションを割り当ててください。 元々は左のVketちゃん2号用のHumanoidアニメーションでしたが、変換後はVketちゃん1号が使えるLegacyアニメーション向けに再変換しました。うまく変換が行われていると、図のように同じポーズが再生されるはずです

alt動作確認

5. 制約

現在、Animation Converterはβ版です。下記の問題が確認されており、順次解決していく予定です。 その他のコンポーネントのアニメーション(オブジェクトのOnOffなど)を変換できない 変換処理における効率的なイテレーションによる変換速度の高速化