【実務 / Unity】VRChat用のアニメーションシェーダー素材をVket Cloudに移植する手順
現象
VRChat用のアニメーションシェーダー素材「FX/FlareSC」はVket Cloudで使用できない。 Vket Cloudで使用できるシェーダーで再現するため、いくつか手順を踏む必要がある。
左では上部に水色の表示があるが、オブジェクトをそのまま実装すると水色の表示が無くなる。 水色の表示は常に回転している。
発生環境
SDKバージョン : 4.1.1
OS : Windows 10
Unity : 2019.4.31.f1
ブラウザ : Google Chrome
手順
①GIMPのダウンロード
FlareSCで用いられている画像は、黒が透過色に設定されています。
窓の杜 でダウンロード可能なGIMPを使用して、透過色を黒に設定していきます。
同じ機能を持つ画像編集ソフトがある場合、不要です。
②画像の読み込み
GIMPを起動し、画像をドラッグ&ドロップで開きます。
このような表示が出た場合、「変換」を選択します。
画像がGIMP上に表示されます。
③「色を透明度に」の設定
色タブの下部にある「色を透明度に」を選択します。
Colorウィンドウを選択し、色を黒(RGB#000000)に設定し、OKを選択します。
画像が透過されます。
④画像の書き出し
ファイルタブから「名前を付けてエクスポート」を選択します。
名前を元の名前と変更し、エクスポートを選択します。
この画面では何も設定を変更せず「エクスポート」を選択して問題ないです。
⑤MToonの用意
ここからはUnityでの操作となります。 Vket Cloudで動くシェーダーは「VRM/MToon」を使用します。
Vket CloudSDK設定の、拡張からインストール可能です
⑥MToonの設定
該当マテリアルのShader項目をVRM/MToonに変更しましょう。 MTで検索をかけると出てくると思います。
設定を画像のように変更していきます。
重要な点
Mode : TransparentWithZWhiteに変更 Color Emitssion : 各テクスチャをGIMPで作った物に変更
最も重要なアニメーション設定です。 Scroll X Scroll Yで横方向/縦方向のスクロール速度を調整することができます。
動いている様子はPlayモードにすることで確認可能です。 SDKのバージョンによってはPlayモードにした瞬間Vket Cloudのログイン認証が発生することがあります。
最後にビルドして動くことを確認したら完了です。
結論
MToonを使えばVRC用のアニメーションシェーダーもある程度動かせる!
その他知見
HEOObjectに書き出しても動きます。
関連リンク
GIMP公式ページ GIMP MToon公式ページ Releases · Santarh/MToon