HSMessageクラス
HSMessage は、Itemの間で送受信可能なメッセージです。 HSMessage を生成し、任意のItemに対して送信することができます。
HSMessageにはint, float, bool, stringで表現されるデータを保存できます。同時に送信者の情報も設定可能であり、これを利用してメッセージの送受信(往復)も可能になっています。
なお、HSMessageには自身のインスタンスを戻り値として返すメソッドが多くあるので、以下の例のようにメソッドを繋げて処理を継続することができます。
// メッセージを作成する。
HSMessage message = hsCreateSelfMessage("EnemyData").AddInt("damage", 120).AddBool("visible", false);
// 送信対象のItemへメッセージを送信する
Item receiver = hsItemGet("enemyobj");
receiver.SendMessage(message);
メッセージの送信
Item クラスの SendMessage() メソッドを呼び出し、そのItemにメッセージを送信できます。
class Item {
public bool SendMessage(HSMessage message);
}
メッセージの受信
Itemがメッセージを受信すると、そのItemに設定されているコンポーネントの OnReceiveMessage() メソッドが呼び出されます。引数 message に、受信したメッセージの情報が渡されます。
component Comp {
public void OnReceiveMessage(HSMessage message) {
// メッセージ受信時の処理
}
}
HSMessageのユーティリティー関数
hsCreateMessage
HSMessage hsCreateMessage(string type = "")
引数 type でメッセージ種別を指定して、HSMessageを生成する。
hsCreateSelfMessage
HSMessage hsCreateSelfMessage(string type = "")
引数 type でメッセージ種別を指定して、HSMessageを生成する。
このメソッドをコンポーネントのメソッドの中から呼び出すことによって、呼び出し元のコンポーネントが所属しているItemが、送信元として設定されます。
コンストラクタ
HSMessage
public HSMessage()
メッセージを生成します。送信者情報やタイプなどは全て空に設定されています。
メソッド
SetType
public HSMessage SetType(string type)
メッセージの種別を文字列で設定します。
GetType
public string GetType()
メッセージの種別を文字列で取得します。
SetSenderItem
public HSMessage SetSenderItem(Item item)
メッセージの送信者である Item を設定します。
GetSenderItem
public Item GetSenderItem()
メッセージの送信者である Item を取得します。
HasProperty
public bool HasProperty(string name)
メッセージが引数 name で指定したデータを保持している場合、true を返します。
AddInt
public HSMessage AddInt(string name, int value)
引数 name で指定した名前で、メッセージに整数値 value を保存します。
同じ名前でデータを設定した場合、そのデータで上書きが行われます。
GetInt
public int GetInt(string name)
引数 name で指定した名前で、メッセージに保存された整数値を取得します。
引数 name で指定した名前のint型データが見つからなかった場合、0を返します。
TryGetInt
public bool TryGetInt(string name, ref int value)
引数 name で指定した名前で、メッセージに保存された整数値を取得し、引数 value に入れて返します。
引数 name で指定した名前が見つからなかった場合、戻り値として false を返し、引数 value は更新されません。
AddFloat
public HSMessage AddFloat(string name, float value)
引数 name で指定した名前で、メッセージに浮動小数点数値 value を保存します。
同じ名前でデータを設定した場合、そのデータで上書きが行われます。
GetFloat
public float GetFloat(string name)
引数 name で指定した名前で、メッセージに保存された浮動小数点数値を取得します。
引数 name で指定した名前のfloat型データが見つからなかった場合、0を返します。
TryGetFloat
public bool TryGetFloat(string name, ref float value)
引数 name で指定した名前で、メッセージに保存された浮動小数点数値を取得し、引数 value に入れて返します。
引数 name で指定した名前が見つからなかった場合、戻り値として false を返し、引数 value は更新されません。
AddBool
public HSMessage AddBool(string name, bool value)
引数 name で指定した名前で、メッセージにbool値の value を保存します。
同じ名前でデータを設定した場合、そのデータで上書きが行われます。
GetBool
public bool GetBool(string name)
引数 name で指定した名前で、メッセージに保存されたbool値を取得します。
引数 name で指定した名前のbool型データが見つからなかった場合、falseを返します。
TryGetBool
public bool TryGetBool(string name, ref bool value)
引数 name で指定した名前で、メッセージに保存されたbool値を取得し、引数 value に入れて返します。
引数 name で指定した名前が見つからなかった場合、戻り値として false を返し、引数 value は更新されません。
AddStr
public HSMessage AddStr(string name, string value)
引数 name で指定した名前で、メッセージに文字列 value を保存します。
同じ名前でデータを設定した場合、そのデータで上書きが行われます。
GetStr
public string GetStr(string name)
引数 name で指定した名前で、メッセージに保存された文字列を取得します。
引数 name で指定したstring型データが見つからなかった場合、空文字列を返します。
TryGetStr
public bool TryGetStr(string name, ref string value)
引数 name で指定した名前で、メッセージに保存された文字列を取得し、引数 value に入れて返します。
引数 name で指定した名前が見つからなかった場合、戻り値として false を返し、引数 value は更新されません。